BABY×DOLL

正己は少し顔色を変えた。

「何言ってんだ?お前あの夜、廊下で何かしてただろう?俺が警察に言えばお前が疑われるんだぞ」

「だから?」

「犯人がお前なら…いくら払えば子供を返してくれる?」

「何よ、それ」

「俺への仕返しなんだろう?もう十分反省したからさ…もっと大事になる前に終わらせてくれよ」

…全然、反省なんかしてないわ。

自分の保身ばっかり!

「大事って何よ!私は犯人じゃないし!」

「マスコミに知られる前に返してくれ!じゃないと…この病院がどうなるかわかったもんじゃない!」

「マスコミ?バレちゃえばいいのよ!むしろ私にとって好都合よ」

「…どういう意味だ?」

「ねぇ、私お願いがあるの」

「?!」

「私の退職、取り消してくれない?」

「それは出来ない!だいたい、この事件と何の関係があるんだ?!」

バカね…
まだわからないの?


「この事件に便乗したみたいで悪いんだけど…私を無理矢理にでもクビにしたら…私達の秘密をバラすわよ?」

正己は気づき…目を見開いた。

「何だと…?」

「『渦中の横川総合病院院長の趣味はセフレとのAV撮影』なぁーんて、どう?」