BABY×DOLL

セリカが楽しそうに答えた。

「うん。好きだよ」

「それは良かった。ミルクをあげた時間や飲んだ量をノートに書いておいてね」

「何で?」

「龍之介を返す時に一緒にそのノートを置いておけば…母親が読んで安心するでしょ?」

「なるほど」

「あと気になった事や、一日の日記を書いておくのでもいいし。よろしくね」


「うん了解!ね、琉嘉の方は大丈夫だった?警察とか来たの?」

「ん、警察に色々聞かれたけど結構平気だったわよ」

「そっかぁ…バレてないよね…バレないよね?」

「うん…多分ね」

私達はお互いの事を少しずつ話しながら、龍之介をあやしていた。

そこで初めて知る。セリカがどんな人なのか。テレビで見ていたイメージとは全然違う。

普通の…女のコなんだ。

私も自分の事を話した。天涯孤独の身の上だって事や、正己との事。

「そういえば…森島が来てたわ。そりゃ当然よね、子供が居なくなったんだから」

「…どうでもいいよ」

…素直じゃないの
気になるくせに


セリカと生まれたばかりの龍之介
それと私───


出会ってからまだ少ししか経ってないけど、私達は少しの期間一緒に過ごす事になった。