BABY×DOLL

まだ昼間だというのに、この熟睡ぶり…私はホッとしたり呆れたり。

部屋の中も暖房が効いていて、私は疲れて座りこんでしまった。

人の心配をよそに、呑気に寝てるわ…

今までの私の気苦労はなんだったのよ?

ちょっと愚痴りたくなった。
それは計画が少し予定とは違ったものの、上手くいったからなんだけど。

赤ちゃん用に用意した布団にちゃんと寝かされている龍之介。

どうやら上手くミルクを飲ませられたのね?

私は龍之介を抱き上げ様子を見た。
すると龍之介は目を開いた。

「お腹すいた?」

そうよね。かなり時間が経ってるはずだもの

私は布団に龍之介を寝かせ、キッチンへ行きお湯を沸かし始めた。

龍之介のミルクの用意をする。その物音にセリカが目を覚ました。

「…あれ…っ?!ル、琉嘉!?」

「おはよ。ゴメンね、駅に行けなくて。でも上手く出来たみたいね」

「う、うん…何とか」

少し歯切れ悪く答えたセリカが気になったけど、…多分、彼女も予想通りにはいかなかったんだろう。

「東京駅にどれくらいいた?」

「二時間くらい…赤ちゃん連れて、いつまでも駅に居るとヤバいって思って、先にマンションに来たの」