BABY×DOLL

駅まで向かう間も、同僚達とは事件の話でもちきりだった。

誘拐された・とか
神隠しなんだ・とか

森島虎之介の話や
刑事達の話…

私も知らないフリをして、ある事ない事テキトーに話していた。

やがて彼女らと別れて一人で電車に乗る。

真っ直ぐマンションに向かいたいけど…もし疑われていて、尾行とかされてたらどうする?

ありえないくらい深読みしていた私は一旦アパートに戻る方へ行き、途中で喫茶店に入り尾行されてないか確認してから

セリカに電話した。

「RRRRR…」

何度コールしても彼女は出ない。

何で?
何かあったの…?

もしかして捕まった?

心配して、携帯のネット情報で
事件の事が報道されてないか検索するけど、ドコにもそれらしいものはない。

…セリカ
きっと大丈夫よね?
途中で変な気を起こしたりしてないわよね?

最悪な事態も考えつつ、私は尾行を確認しながらマンションへと向かった。







マンションへ着き、ドアを静かに開ける。

中は静かだ…

やっぱり居ない?
そう思いながらリビングへ行くと
小さな寝息が聞こえてきた。

「…セリカ」

布団の中で平和そうに眠っている二人が居た。