BABY×DOLL

───何故そんな質問をするの?

そう思ったけれど、素直に『私』の考えを答えた。

「私は結婚しても子供はいりません。だって自分の自由がなくなるじゃないですか。ずっと仕事を続けたいし…」

「…なるほど。わかりました。じゃあ私はこれで」

刑事はそう言うと立ち上がり、他の刑事達がいる部屋に戻っていった。

───終わった…
ホッとしたけど、少し疑われているような気もする。

でも、それは夜勤をしていたみんなも多少は疑われているはずだ。

私だけじゃない…大丈夫。
赤ん坊は病院には居ないし

万が一、私のアパートに行って探されたって無駄だもの

セリカが…彼女がきっと上手くやってる。

そう思いながら時計を見た。もう午後一時になろうとしている。

昨日も眠ってないし、身体の疲れや精神的な疲れでクタクタだ。

帰らなきゃ…
赤ちゃんも心配だし

こんなに考えた通りにいかないとは思わなかった。私の考えって甘かったなって思う。

他の人達も刑事の聞き取り調査が終わったらしく、皆、疲れきった表情をしていた。

副院長に帰る旨を伝えて、私は皆と着替えて病院を出た。




一人、青ざめる正己だけを残して…