BABY×DOLL

「じゃあ、一人ずつお話聞かせてもらいますから」

「わかりました」

「えぇと…じゃあ貴女から」

そう言ってランダムに指名した。こういう時に限って、トップバッターは私…

「は、はい」

「あちらでいいですか?」

そう言って、中年の刑事に廊下へ連れ出された。

話しもしないうちから犯行がバレてる気がして仕方ない。
でも動揺しちゃダメだ。

意外と私は気が小さいのかもしれない…

落ち着け
落ち着け
落ち着け
落ち着け───!

喫煙室兼、休憩室で私は刑事と二人でテーブルにつき、色々と質問された。

名前、年齢、住所、いつから勤務してるって事や…挙句、両親の事まで聞かれた。

これが事件と何の関係があるのよ?

両親の事なんて、一番話したくないのに…話さなきゃならない。
気分が悪いわよ!

刑事は私の答えをメモに取りながら
一見、全く関係ないような事を一通り聞いて、ようやく聞いてきた。

「夜勤中に何か不審者や気になる事はありませんでしたか?」

「…いいえ。いつもと変わらなかったと思います」

「夜中に見回りとかするんですか?」

「そうですね」

「一人ですか?小西さんは何時に見回りしたんですか?」