BABY×DOLL

「昨日の今日だけど、ね。オレまたセリカちゃんと話したいなぁ~って思ってて」

「…あたしも」

そう言ってしまってから少し恥ずかしくなった。

そして慌てて言い直した。

「…あ、って言うかですね…演技の話しとか聞きたいって思ってたんですよ」

「演技?オッケーよ、何でも聞いて~」

彼のフランクな態度が嬉しい。
何でも話せそうな雰囲気を作ってくれてるんだなって思った。

「例えば…役作りとかするんですか?」

「オレぇ?あんまりしないな~でも台本読んで役になりきっちゃうかな」

「どんな風に?」

「自然とその役が自分みたいな気になってくるんだ。考えに共感するようになるって感じかな…」

あたしが台本を読んだ時、『彼女』に共鳴?って言うか…共感した…そんな感じに近いのかしら?

不思議な感覚だったのを覚えている。

演技ってこういうものなの?

その他にも、あたしは彼に色々と聞いたりしていた。

だって未知なる世界なんだもん。

でも、面白いかも?

…なんて考えている自分もいた。


何となく

だけど、自然に答えが出た気がして

あたしはその夜、遠藤さんに言った。



「あたし、あの映画やってみるね」