BABY×DOLL

琉嘉と、琉嘉が話していた相手が遠ざかるのを
あたしは気配を殺して待った。

窓を閉められると、二人がいなくなったかどうかイマイチ確信持てなかったけれど…

大丈夫、
絶対琉嘉が巧くやってくれてるハズだ。

多分、数分。
しばらく待って、息を吐いた。

「は―…」

ドキドキした。
気配を殺す為に息も止めていた。

ドキドキはこれから先にまだまだあるはず。あたしの仕事はこれからなんだから…!

そう考えた時に、自分が赤ちゃんを抱いていた事を思い出した。

そうだ!赤ちゃん…!

慌てて『彼』を大切そうに何重にもくるんでいたタオルを開くと

外はある意味、こんな騒動になっているのに呑気そうに眠っている可愛らしい顔が見えてホッとした。

一応、呼吸をしているか耳を近づけてみると小さな寝息が聞こえてきた。


────可愛い…!

顔も身体も、今は寒いから見えないけど
きっと手も足も小さいだろう。

体重も軽い。

当たり前だよね…生まれたばかりだもん。

こんなに小さくても生きてるんだ。

こんなに小さくても夢を見てる…

あたしは彼を琉嘉が用意してくれたバッグの中のカゴに入れてファスナーを3/4閉じた。