BABY×DOLL

「お一人ですか?」

「あ…はい」

「料金は後払いです。ドリンクは飲み放題。そちらのドリンクバーでお願いします。店内禁煙です。…こちら伝票です」

質問する間もなく、大人しそうな店員に早口で案内された。

あたしは黙って頷き、渡された伝票を持って店内に入るしかなかった。

と、とりあえず…どこかでマンガ読んでりゃいいのかな…?

かなり挙動不審なあたしは30分もかかって、ようやく読みたいマンガを見つけ出し、奥の人が少ないテーブルについた。

──こんな場所じゃマンガなんて読めない…

ただでさえ今夜の事で頭がいっぱいなのに、はぁ…何でマンガ喫茶になんか来ちゃったんだろ?

かなりテンパってる。冷静な判断が出来ないんだな…

後で考えてみればバカみたいだ。
もう少し落ち着いて、あたしのこれからの仕事を考えてみよう。

琉嘉は何て言ってた?

えーと…病院に午前4時に行く。
病院の西側に回り、一番奥の窓から子供を渡すって言ってた。

そこで子供を受け取って…始発を待ち、電車に乗る。

あれ?
……何か忘れてない?!






今まで歩いてきた道に忘れ物がある気がする………








カ…カバンだ!!