BABY×DOLL

その日の仕事を終えて、遠藤さんの運転で家まで送ってもらった。

またいつものように遠藤さんが明日のスケジュールの確認をしていた。

「あ~!今日もいっぱい働いたね!ね、明日は何の仕事があるの?」

「なんだかセリカ機嫌いいみたいね。なんかイイ事あった?」

「えっ?ん~ん、別にないよ」

ちょっとだけ、ドキッとしたけど。別にイイ事なんてなかったよね?

森島さんと話してから気分が良くなっていたくらいよ?

こんな日は、作詞でもしたくなる。

気分がいいとステキな詞も浮かびそうだし。

「明日もバラエティの収録があるわよ?大丈夫?」

遠藤さんが聞いた。

「大丈夫よ」

あたしはそっけなく答えたつもり。

でもちょっとだけ期待した。

───明日もまた森島さんに会えたらいいのに。

『ファン』
って言われたのと
『作りモノだけど恋愛したかった』
って言われた事が、意外と心に残っていた。

もちろん今まで全く言われた事ないって訳じゃないわよ?

だけど何か嬉しかったの!

──あたし?
別に森島さんのファンとかじゃなかったけどね。


翌日───


神様への願いが通じたのか…

また森島さんと再会できたの…。