「あ~…大丈夫?今月キツイんだって?」
都合良く彼女は昨日の私の言い訳を思い出して言った。
そう…セリカと話していて不在だった時間を
『生理痛が酷くて』
と言い訳しておいたの。とっさに出た嘘だったけれど、今、席を外す為の理由として役に立っていた。
私は辛そうな演技を少しして言った。
「そうなの…実は薬が効かなくて。夕方から辛くてね~」
「ゆっくり行ってきなさいよ」
「うん…」
上手く一人になる事ができた───そう思いながら廊下に出て、トイレの方へと歩いて行った。
一つクリアしたくらいじゃ安心してられない。次からが…肝心なんだから。
私は目的の場所へと足音を立てないように歩いて行った…
目的の新生児室はまだ灯かりがついていた。
中の様子をこっそり伺い、あとどれくらいの時間で彼女達が部屋から出てくるかを確認する。
──あと5分もかからないわね…
彼女達に見つからないように私は近くの階段に隠れ息を殺して腕時計を見つめていた。
「じゃ行こうか」
「一仕事終わりね~。あー疲れた」
彼女達の小声が冷えた廊下に響き渡り、足音と共に遠ざかっていった。
──ドキン
心臓が音をたてた。
都合良く彼女は昨日の私の言い訳を思い出して言った。
そう…セリカと話していて不在だった時間を
『生理痛が酷くて』
と言い訳しておいたの。とっさに出た嘘だったけれど、今、席を外す為の理由として役に立っていた。
私は辛そうな演技を少しして言った。
「そうなの…実は薬が効かなくて。夕方から辛くてね~」
「ゆっくり行ってきなさいよ」
「うん…」
上手く一人になる事ができた───そう思いながら廊下に出て、トイレの方へと歩いて行った。
一つクリアしたくらいじゃ安心してられない。次からが…肝心なんだから。
私は目的の場所へと足音を立てないように歩いて行った…
目的の新生児室はまだ灯かりがついていた。
中の様子をこっそり伺い、あとどれくらいの時間で彼女達が部屋から出てくるかを確認する。
──あと5分もかからないわね…
彼女達に見つからないように私は近くの階段に隠れ息を殺して腕時計を見つめていた。
「じゃ行こうか」
「一仕事終わりね~。あー疲れた」
彼女達の小声が冷えた廊下に響き渡り、足音と共に遠ざかっていった。
──ドキン
心臓が音をたてた。

