BABY×DOLL

それから、マンションの契約や買い出しにかかった費用を伝え

半額出してもらうように頼む。

いくら彼女の方が収入あるからって言っても全額出させる気はないわよ?

彼女が考えた事だけど私もすっかり乗り気だし協力者というよりは、もう共犯者よね。

メールを送信すると、あまり時間を置かずにセリカは返信してきた。

『分かった。行けると思う。それから…?』

多分、彼女も眠れないでいたに違いない…。

私は今夜の事をセリカに電話した。

一度目のコールで、待ちきれなかったように彼女は電話に出た。

お互い電話の相手は分かっている…私は名乗らずに、すぐさま用件を言った。

「時間は午前4時。病院に来てね。誰にも見られないように、この前の出口から建物を西側に回って。

窓がずっと並んでいるけれど一番奥の窓が開いてるから…私がそこから赤ん坊を渡すわ」

『…分かった。それであたしが赤ん坊を連れてマンションへ行けばいいの?』

「まだ電車が動いていないし、夜が明けてしまったら生まれたての赤ん坊を抱いて歩いてるのは目立つと思うの。それにセリカだとバレるのもヤバいし…」

『そっか…どうするの?』