BABY×DOLL

確かに安易な計画ではあるけれど彼女なりに考えているんだろう…

ただ、失敗する可能性の方が大きそうだったけれど────



────私が







協力したら…?



「でも病院に忍びこんだ途端に貴女に見つかったし…悪い事はできないってことよね」

セリカは悔しそうに笑い顔を作って私を見た。その目は諦めていないようにも思える…

またチャンスを伺ってチャレンジするかもしれない。子育ての経験もない彼女に

例え数日でも赤ん坊の世話ができるとも思えないし、もし死なせでもしたらそれこそ大変な事になる。

私なら出来るんじゃない?だから協力する…そうよ、止められなかった事に後悔するよりは───

私は言い訳を考えていた。

ホントは別の目的も浮かんで頭から離れない。


正己に後悔させてやりたい──…わからせてやりたい。自分勝手さを。

セリカの案に乗って正己に仕返しするのもいいかもしれないわね?

確かにそう…私だけ仕事もクビになって、あんな端金で終わらせられるなんてバカみたいだもの。

「あたしの事…警察に突き出す?」

私はセリカの腕を掴んで低い声で言った。

「待って…私もその誘拐作戦に協力するわ」