BABY×DOLL

子供が出来て自分が変わるなんて想像もできない。

自分の事で手いっぱいだし、子供の為に自分を犠牲にする気もない。

ほら、
やっぱり母親と同じだ。

私は母親になれない…

なのに、こんな場所で働いてるなんて矛盾だらけよね。

…次の仕事、どうしようかな…あれ?

急に下腹部に違和感を覚えて私は一緒に居た看護師に声をかけた。

「ねぇ私、ちょっとトイレに行ってくるわ」

「あの双子ちゃん試しに行くの?!」

「バカ、違うわよ。でも新生児室の様子見てから戻るわね」

「うん、わかった」

私は少し慌ててトイレに向かった。

──やっぱり生理だ。

予定より少し早い。
狂うなんて私にしては珍しいな…

そう思いながらトイレを出た。

彼女に告げた通りに、そのまま新生児室の様子を見る。

…一応、双子ちゃんの顔も覗いてみた。

──幸せそうに眠っている。二人でどんな夢見ているの?

『明日からママと一緒だよ、良かったね…』

眠る双子に小声で話しかけた。

その隣には昨日生まれたばかりの赤ちゃんが寝かされていた。

さすがに昨日の事は覚えてるわよ?

お姫様が産んだ男のコ。

小林仁奈と森島虎之介の愛の結晶──