それは本当に偶然だったと思うんだけど…
打ち合わせの為に行ったテレビ局で、偶然にも森島さんが居合わせた。
彼も別の仕事で来ていたらしく
'たまたま'一人でランチを取っていた食堂であたしは彼の隣の席に。
そして'たまたま'目が合ったので、あたし達は挨拶をした。
「中森セリカちゃん…って、はじめましてだったかな?」
「多分そうです。『はじめまして』ですよね?」
…変な会話。
でもお互い相手の事はテレビとかで見ているのだからよく知ってる気がする。
芸能人特有の感覚なんだろうな…。
そして当たり障りのない雑談をした後、彼の方から例の話題をふってきた。
「セリカちゃん、オレの相手役になるんだって?」
あ、やっぱりその話題?彼は出演決めてるのかな?
「まだ決めてないんですよ。森島さんは出るんですか?」
「オレ?相手役がセリカちゃんだったら出ようと思ってたんだ」
「えぇっ?!」
何故そうなるのよ!
「あたしなんか関係なしに決めてくださいよ~!あたし演技は素人ですよ?一緒に出ても足引っ張ると思うし」
あたしの焦りを見抜いたのか彼は優しく笑って言った。
「誰だって初めてはあるんだよ?」
打ち合わせの為に行ったテレビ局で、偶然にも森島さんが居合わせた。
彼も別の仕事で来ていたらしく
'たまたま'一人でランチを取っていた食堂であたしは彼の隣の席に。
そして'たまたま'目が合ったので、あたし達は挨拶をした。
「中森セリカちゃん…って、はじめましてだったかな?」
「多分そうです。『はじめまして』ですよね?」
…変な会話。
でもお互い相手の事はテレビとかで見ているのだからよく知ってる気がする。
芸能人特有の感覚なんだろうな…。
そして当たり障りのない雑談をした後、彼の方から例の話題をふってきた。
「セリカちゃん、オレの相手役になるんだって?」
あ、やっぱりその話題?彼は出演決めてるのかな?
「まだ決めてないんですよ。森島さんは出るんですか?」
「オレ?相手役がセリカちゃんだったら出ようと思ってたんだ」
「えぇっ?!」
何故そうなるのよ!
「あたしなんか関係なしに決めてくださいよ~!あたし演技は素人ですよ?一緒に出ても足引っ張ると思うし」
あたしの焦りを見抜いたのか彼は優しく笑って言った。
「誰だって初めてはあるんだよ?」

