BABY×DOLL

  《双つの月》
──ふたつの月──


舞台は明治時代。ヒロインは名家の一人娘。

父親に結婚相手を決められているが、いわゆる政略結婚。

否定することもできないまま結納を済まし、お披露目パーティで、ある一人の男と出逢う。彼は年下で背も小さく、お世辞にも'いいお家'の息子ではなかった。

それでも何故か存在が気になり───

パーティにも結婚話にもウンザリしていた娘は会場を脱け出す際にその男に手伝ってもらう。

そして'遊び'のつもりで男に抱かれた。

彼女にとって──そして彼にとっても初めての人だった…どうせ気のすすまない相手と夜を共にしなければならないのだから

彼女は誰でもよかった。

そして、いつしか恋に落ちる二人。

娘は結婚しても彼を忘れられず、逢瀬を重ねて─────…




────映画のストーリーは大体こんな感じだった。明治時代版ロミオとジュリエットってトコかな?

物語はさほど新しいさを感じない。
使い古されたストーリーという印象。

でも、あたしの心に残ったのは台詞。

彼女の言葉や考え方とかが、あたしの中にすんなり入ってきた気がして

読みながら怒ったり笑ったり泣いたりしていた…。