恋涙メモリーズ






好きだよ、好き。ほんと好き。




「…よかった」


隼人がそう呟いてあたしを離した。



「何が?」


首を傾げて隼人を見ると、少しだけ顔が赤いような気がした。



「好きなの俺だけかと思ってたし」



「それあたしもだしっ、」


2人で笑い合う。



3年間ずっと当たり前にあった何気ない言い合いだけど、それでも幸せだ、と思った。