「真面目ちゃ~ん、オレらと一緒に遊ばない~?」

「…………」
チャラいヤツ。あんたなんかと遊ばないわよ!

「こんなのに構うのよしなよぉ。あたしの方がかわいいでしょ? キャハハ」

「………」
バカっぽい。

"ぴらっ"
え…? 何?
今…、スカートめくられた?

「真面目ちゃんのくせに、パンツは黒なんだ~。やらしい~。いっが~い」

パンツを見られるなんて、恥ずかしいやら、びっくりするやら、ムカつくやら!!

いろんな感情が入り混じって、

「私の事はほっといて!!」
相手が不良グループだという事も忘れて、私は大声で啖呵を切ると、みんなをギロっと睨みつけて…


え…?

今、リュウ君と目があった? 口角が上がったの? 笑った? まさかね…。

チラッと見えた、その表情に驚きながらも、私はその場から逃げ出すように走り出した。

「真面目ちゃん、まったねぇ~。キャハハハハ」

背中に聞こえて来たのは、完全にバカにした男女の笑い声だった。

またからかわれた。

いつもの事だけど。