「ご…ごめんなさい…」

怖すぎてその言葉しか出てこなかった。
反論したら何されるかわかったもんじゃない。

「いまさら謝ってもおせーんだよ!!」

彼はもう怒り狂ってた。
私は必死で逃げた。
結構足早いほうだったから。

階段を駆け上がって…
走って走って…
逃げまくった。

でも最終的に屋上に着いた…
もう逃げ場はなかった。

そこで私は捕まってしまった…

「何逃げてんだよ!!ふざけんなよ!!」
「ぃゃぁ…ごめんなさい!!許して下さい!!」

私はなり下がった。
謝るしかなかった。
土下座までした。

だけど…
拓は許してはくれなかった。

「ふざけんなよ!!」
ゴスッッ
「グハッッ」
思いっきり腹をけられた…
それから…

神を引っ張られたり…
足でけられたり。
殴られたり。

かなりの暴力をふるわれた。
彼が正気に戻ったころには…
私は…
血だらけだった。

口からも…
ひざからも…
ひじからも…
頬からも…
鼻からも…

血が出ていた。