次の日は別々に学校へ行った。
気まずかったし…

学校へ着くと皆私を不思議そうな眼で見ていた。
涼までも…

「「涼君と前付き合ってたのかな??」」
「「今も付き合ってるんじゃないの??」」
「「二股ぁ?さいて―!!」」
「「拓クンかわいそう…」」
「「やっぱりそういう女なんだよ」」

いろんなうわさや陰口が立った。
でも1つ安心したのが…
すべて私に対する陰口・噂だったということだった。
涼に対するものではなかった。
それだけが嬉しかった。

私は気にせずドカドカと教室へはいった。

皆は私を空気の読めない・汚い・浮気女だ。
みたいな目で私を観てきた。

でも否定はできない。
気にしないのが1番。
そう思う。

「涼…くん。おはよ?」
「ナナちゃん。おはよ!」

私はあえて涼とは呼ばなかった。
疑惑を深めるのはいけない。
今拓と別れては…
涼に嫉妬させることができない…

拓とはまだ別れることはできないのだ…

「ぁ…拓きた…」

誰かがそういった。
皆入口へ視線が向いた