「拓…腕痛いよ…」
あのあと、私は今拓に腕を引っ張られている。
若干怒ってるような気もするけど…
よっぽど心配してくれていたんだなぁって…
実感できる。

やっぱ友達ゎいいね?
拓はいっつも…
そう実感させてくれる。

そして私たちゎいつも通り屋上へ来た。

「拓…怒ってる?」
「…」
拓は何にも言ってくれなかった。
若干それがさびしくて…
友達なのになぁ…
って感じになったから…

「ごめん。」
「…何謝ってんだよ。」
「でも、拓に迷惑かけちゃったし。」
「別に。」
「でも、ウチがあんときに叫んでさえなかったら…」
「別にいいよ。真美はもう友達?でいたくねーし。」
「いいの?」
「良いんだよ。」
「じゃぁ。なんで怒ってるの?」
「…」
拓は答えなかった。
きっと答えたくない何かがあったんだと思う。
だから私は無理強いしないことを決めた。

「良いよ。言わなくても。」
「え?」
「きっと。言えない何かがあるんでしょ?」
「…」
「だから大丈夫。」
「ありがとな?」

なぜ拓が言えないのかはわかんなかったけど…
うちにも多少の秘密はあるから…
気持ちは分からなくない。

いつか話してくれることさえ信じていれば。
どうにかなると思ったから…