それから2人だけのつながりは何度かあった。

私の読み通り3週間は皆追っかけに夢中で昼休みになると皆、お昼も忘れて外へ行った。
そのたんびに私は教室へ行き・・・
彼と2人きりになった。

べつに特別なことを話すわけではない。

前の中学のこと・小さいときのこと・世間話

特にすごいことでも特別なことでもないけれど・・・
でも、私にとってこの時間は史上最強の幸せだった。

好きな人と2人きりでゆっくり話せているからっていうのもある・・・。
でも・・・
でも・・・
でもそれ以上にとっても大きかったのは・・・。

この時間は私たち二人だけのつながりだということだった。

皆とは少し特別な気分に入れたから・・・。

話をしていくうちに2人だけの秘密や2人だけのつながりが増えていくような気がした。
実際増えて言っていた。

初めて彼のアドレスをゲットした女子は私。
まだ誰も彼のアドレスやケ―番を知らない。

初めて彼の小さい頃の話を聞いたのも私。
初めて彼の前の学校の話を聞いたのも私。

かれの初めてを私は皆よりもたくさん持っていた。

逆に綿がだれにも話したことのないことなども彼に話した。

彼も私の初めてをたくさん持っている。

それが嬉しくて仕方がなかった。

2人のつながりは最初は小さくて細かったのが・・・
2人のつながりはだんだん大きくて太いものに変わっていくような気がした。

そしてそれを感じることもできた。

この時間が一生続けば・・・
一生続きますようにと何度も願った。