不良BOY




―翌日―



「あれ………?」



朝、横山くんと学校へ行き、くつばこを見ると、自分の上履きがなかった。



「優奈ちゃんどうかした?」


私がキョロキョロしていることに気付き、横山くんが私に寄ってきた。



「私の上履きがなくな………じゃなくて……上履き忘れちゃって…」



本当のことなんか言えなかった。



優花が怖くて。



「上履き忘れたのかよ?あ、確か学校で借りれたはず。」


横山くんは私の手を引き職員室に向かった。



優花の仕業なんだろうな…。



ひどいよ優花……。



優花のことを考えていると昨日の屋上でのことが思い出される。



私、いじめられるんだよね…………?



怖い。



やっぱり横山くんに言ったほうがいいかも。