不良BOY




「神谷のこと迷惑だと思ってるだろ?」



そういって私の顔を覗き込んできた横山くんの顔を見ると



何故かまた顔が赤くなる。



かっこいい…



不覚にも、そう思っている自分がいた。



「優奈ちゃん?」



「へ?あ…」



気付けば黙り込んでいたようだ。



「私は、」



言い掛けたとき神谷と目が合う。



神谷は、‘まさか俺のこと迷惑だとか言うんじゃねえよな?(怒)’とでも言いそうな顔。



何コイツ!!



うざっ!!



もうこういうときはハッキリ言っちゃえばいいよね!


「うん!神谷なんか迷惑だよ!大嫌いだよ!死んじゃえばいいのに!!!!」



ハッキリ言ってやりました。



「…ははは!神谷ハッキリ言われちゃったな!(笑)‘死んじゃえばいいのに’だってよ(笑)」



横山くんはおなかをかかげて笑う。











「……い…」





神谷が小さく口を開いた。



俯いてて表情がよく見えない。



私は神谷に耳を傾ける。



横山くんもケラケラ笑いながら神谷を見る。









「…もういい…優奈なんか…勝手にすれば?!横山とラブラブになっときゃいいじゃん!!」




神谷の声が教室中に響いた。