「うるさいわね!!」
別に女の子がジェットコースター乗ったら必ず騒ぐってわけじゃないし。
「はああ〜おもろかった♪」
ジェットコースターが終わったあと神谷は満面の笑みを浮かべた。
それから私と神谷はいくつもの絶叫系に乗った。
でも私はハッキリ言って絶叫系全然苦手じゃない。
むしろ好き。
途中自然と笑顔になっていた。
「うーん…じゃあ次は〜…お化け屋敷とかどうよ?んで最後に観覧車!!」
神谷の一言に背中がぞくっとした。
お化け屋敷…行かないで済むと思ってたのに…
「お、お化け屋敷はやだ!」
私はぶんぶん首を振った。
「いいじゃん別に♪行こ行こ〜☆」
神谷は私の手を握り、お化け屋敷へと歩きだす。
一歩歩くたびに恐怖の場へと接近していると考えると怖くて怖くてたまらなかった。
何度も「やだやだ」って言ったけど「いいじゃん♪」って返されるばっか。
あ………
とうとう着いてしまった。
お化け屋敷、いや恐怖の場に………

