「は??なんでだよ!!」 「神谷が騙したりなんかするからいけないんだからね!!」 もう、話し掛けないで。 「俺が本当に死んだり、記憶喪失になったと思ってたのに嘘だったから怒ってんの??」 「…………。」 「ごめんな。まさかそんな怒るとは思ってなくて…」 いいわけなんかいらない!! 私はドアノブに手を掛けた。 「だいたいさぁ、俺が優奈のこと忘れるわけねぇだろ??」 「…………。」 「俺、優奈のことならなんでも知ってんだからっ♪」 「……え??」 私は神谷の方を振り返った。