「……お母さん……」 「何?優奈」 「私、行かなきゃいけない場所があるの」 「……え?」 「……お母さん、私ちょっと行ってくるね!!」 私は素早く立ち上がって玄関へと走った。 「優奈?」 後ろから不思議そうなお母さんの声が聞こえてきたけど、そんなのどうだっていい。