―――――――― ふらつく足取りで、家へと歩く。 あのあと、私はずっと廊下にしゃがみこんで泣いてた。 同学年の人は皆俯いて廊下を通り、家へと帰っていった。 数人は私をちらちら見たけど何もせず去っていった。 皆いなくなって1人ぼっちになった私。 とにかく帰らなきゃ、そう思ってここまで歩いてきた。 たった10分程度で着く家までの道のりがすごく長く感じる。 空からは大粒の雨が降っている。 雨の雫が私の傘にぽつぽつ音を立てて、あたる。