「待って先生!!!」 私は先生のあとを追った。 「春山さん!そろそろ神谷くんのお母さんが来るから私は行かないといけないのよ!だから付いてこないで!」 先生の怒鳴り声が響く。 「電話出たの私です……!」 「え…?!」 安井先生は涙で潤んだ目を丸くして驚く。 「…私、わけあって神谷の家に居たんです…!そしたら電話が鳴って…誰も居なかったから私が出たの…!」 「じゃあ神谷くんのお母さんは?!」 「仕事。」 「早く言ってよそれを!!」 先生は急いでどこかへ去っていった。