「早く離して!」 「嫌だあーー!」 「なんで?!」 私が尋ねると神谷は深呼吸してから言った。 「優奈が好きだからあ!!」 「…な…何言って「俺本気だから!!優奈が好き!超好きなの!!優奈の傍にいてえの!!だから…帰るなよ!ここにいろよ!!」 ドキドキドキドキ… 私の心臓が激しく脈打ちはじめた。 なんでこんなにドキドキするの…? 神谷なんかに…… どうしよう…神谷に心臓の音聞こえてるかも…。 そう思うのに、静まるどころかどんどん大きくなる心臓の音。