「優奈!!早くこっち来い!!」
横山くんが怒鳴る。
優花たちは横山くんの迫力に少しびびっている。
「………。」
私は黙っていた。
「シカトすんな!!」
横山くんが神谷と私を引き離そうとした。
「よく分かんねえけどやめろよ!!嫌がってんじゃねえか!!」
神谷は私の前に立ちはだかる。
「嫌がってなんかねえよ!なあ優奈??」
「………。」
横山くんの問いに答えられない私。
「またシカトかよ?!もう神谷どけ!」
バシッ
!!!
横山くんが神谷を思いっきり殴った。
「横山何しやがる……」
神谷は倒れ、頬をさすりながら横山を睨む。
「優奈いい加減にしろ!!俺だけしか関わるなつったろ!!」
「っ!!」
バシッ
頬に激痛。
横山くんは前みたいに私の頬に平手打ちした。
「痛っ…」
「ほらもう行くぞ!」
横山くんは私の手を握り屋上を出ようとした。
「待てよ!!!」
その時、後ろから神谷の声。
「何だよ神谷。」
横山くんはめんどくさそうに振り返る。

