不良BOY




こんなの横山くんじゃない。



「おい聞いてんのか?!」



「わ……分かったよ……。」


「次また同じようなことあったら、これだけじゃ済まねえからな!!」



バンッ



そして大きな音をたてて部屋のドアが閉まり、横山くんは部屋から出ていった。


一気に肩の力が抜ける。



髪と頬とお腹がまだ痛い。


涙が滲んできた。



横山くん…



あんな人だったの?



いつもの優しくて頼りになる横山くんはどこにいっちゃったの?



あんな横山くん



嫌だ



嫌だよ。