不良BOY




「今日はあんたの彼氏に痛い目にあわされちゃったあ」



彼女は私を見て嫌味っぽく言う。



優花だ。



まさか私今からいじめられる………?



嫌だ!!!



優花の周りを見渡すと、昨日と同じ優花の友達もいた。



「ちっ春斗の奴、私のこと大好きって言ってくれたのに…なんでこんな女のところにっ!」



優花が舌打ちをした。



「………。」



私は何て言ったらいいのか分かんなくなって口を瞑ってしまっていた。



何か言ったら何されるか分かんないから怖かった。



「てかどうせあんたが春斗脅したんでしょ?!春斗はあんたのこと好きなはずない!そこまでして春斗が欲しかったの?!最低!!」


「それは違う優花!!」



声を震わせながらもそのことは全否定した。



脅してなんかない…信じて優花!!



「うるさい!うるさいうるさい!とにかく今日からたっぷりいじめてあげるんだから!!」



「そんな……」



優花……



いつもの優花じゃない。



明るくて優しい優花じゃない。



怖いよ。