不良BOY




「優奈ちゃん。またなんか言われたらすぐ俺に言えよ?」



「うん…」



横山くんは、私を空き教室に連れて行くと不機嫌そうに言う。



私は頷く。



「てかさ、俺優奈ちゃんの彼氏なんだし呼び捨てでいっか♪」



「へ??」



「今から優奈って呼ぶから!」



呼び捨て…か…



なんか恥ずかしい…



けど嬉しい…かも…



私は顔を赤くしながらも、


「うん!」



笑顔で答えていた。



「あ、優奈も俺のこと春斗って呼んで??」



横山くんはニコニコ笑う。


「え……」



そんなの恥ずかしいし!!


「いいから早く!」



横山くんは私を急かす。



「は、は……春斗……」



勇気だして言ってみたけどやっぱ恥ずかしい!!



「優奈超可愛いんだけどー!!」



ギュッ



横山くんは思いっきり私を抱き締める。



「ちょ、誰かに見られてたらどうするのよ…?」



「ここ空き教室だから大丈夫だってー」



「そ、そうだけど…」



「なあキスしていい?」



「へ??」