【ファンメール◆オマケ②】

純一の部屋にて



「先輩、この問2の公式ってコレですよね?」

美姫はノートから顔を上げずに(実は)頭の良いその男に訪ねる。


一見冷たそうな伏せ眼がちの瞳を、肘を付きながら、純一は幸せそうに見つめた。



「ねぇ美姫ちゃん。」


「なんですか?」


美姫はやっぱり顔を上げずに答える。教科書の公式文に必死だ。彼女は努力の人。本人は認めないけれど。


…睫毛長いなぁ。あ、光でキラキラしてる。


また一つ、目の前の可愛い可愛い恋人の素敵な所を見つけ、純一は無意識に口走る。







「キスしても良い?」







「…。」




美姫は怪訝な顔で純一を見つめる。

その表情に純一は幸せそうな笑顔を一変させ、慌てだした。


「………え!?ダメ?!」



ペンをコトンとノートの間に置きながら、美姫はため息を一つ。



「…馬鹿ですか。」


「えぇ!!」












チュッ






「…。」


彼女は机に手を付いて身を乗り出し、純一の薄くて柔らかい唇を奪った。



「そんなのはわざわざ聞かなくても、したいときにすればいいんですよ。」



ただしTPOはわきまえて…と珍しく顔を赤く染め、そっぽを向いて説明する美姫の言葉を遮って、純一は思わず美姫を押し倒した。









【そして君に殴られる】の巻