しかも席斜め前!!
こんな偶然あるのでしょうか。
「樹太♪1年間よろしくねっ」
「しゃあねぇな!また馬鹿話しようなっ♪」
また阿呆みたいな話をしながら時間が来るのを待った。
♪〜♪〜♪〜
チャイムが鳴ってみんなが席についたころ、なんか変な感じが。
「あっ!八嶋さんがいないっ!!」
「誰だよ。知ってんのかよ」
「いや、前の席の人」
私が言うと樹太は八嶋さんの名前を見て思い出したように言った。
「あっ!!夢ちゃんじゃん!!」
「夢ちゃん??あたしという女がいながら・・・!!」
「馬鹿か!夢ちゃんは男だよ。まじかっけぇ奴でさっ♪俺の幼なじみだよ」
男?
幼なじみ?
夢ちゃん男なんだ!
それより遅刻だろ!!
「これ、なんて読むの?」
「えっと・・・確か、やしまゆうさくだった。だから夢ちゃんっ♪」
なるへそ!!
センス溢れる名前だねぇ。
ぜひ早く顔をお目にかかりたい・・・
ガラガラっっ━━━
そんなことを思っていたとき、いきなり教室のドアが開いた。
