好きだから。

そのことを聞いた夢咲は

「きゃはきゃはきゃはっ!!!!なに、そのしょーもない理由。だいたい樹太は気がちっちぇーんだよ」

と甲高い声で笑った。
まあ、樹太の顔が赤くなってスネた、というのは言うまでもないかな♪






入学式だから先生の話を聞いて終わった。
特に面白い部活もなし。
同好会だって、放課後の時間取られんのがいやだったから入らないようにした。

でも、帰ってもすることないなあ。
なにしよ・・・・・



「なあなあっ!!お前これからなにすんの」


後ろから鞄で頭を殴られると同時に樹太の声がした。

「いったあ〜。馬鹿太っ!」
「なんだと?これからオケでも誘ってやろうと思ったのにぃ。馬鹿太なんて言われたらなあ〜」


え、うそ。カラオケっ!?♪
チョー嬉しんだけどっ!!!


これは連れて行ってもらわなければ!!
という野性的な勘で必死になって謝った。

その結果樹太はしゃあで!とか言いながらあっさり許してくれた。