でも気にはなるよ♪
人間だもの!
「どんな娘なの?」
私が聞くと夢咲はこれでもかってくらい笑顔になって答えた。
「やばいよ!!??すっげ可愛い。てか、可愛いらしい。まぁ俺は柚子に酔ってっから全てが可愛いんだけど♪天然で〜おっちょこちょい!でもたまにすごいこと言う!!」
じーえーぴー。
つまりGAPだね。
なるへそ。
「もうこいつ柚子の話出されんの大好きなんだよな!」
「柚子のこと知らん奴が柚子って言うなっ!!!」
めっちゃ愛してんじゃん。
えっ・・・。
なんだろ。
柚子が、うらやましい。
あれこれ喋っているとチャイムが鳴った。
休み時間だぁ━━。
って。休み時間もHRも変わらない気がする。
「柚子、なん組になったんだろ♪」
「えっ?同じ学校!?」
「いえす♪俺が追いかけてきた」
俺が追いかけてきた───・・・。
それはいかついな。
さっさと結婚しちゃえや。
「柚子に会いたーい!」
そう夢咲が叫んだとき。
さらに大きい声で夢咲がまた叫んだ。
「柚子柚子柚子━━━━!!!!!会いたかったよ♪柚子愛してる!!またメールする!」
廊下を通った3人の地味そ〜な子に両手をふる夢咲。
その中の1人。
胸あたりまで伸びた色素の薄い髪の毛に筋の通った高い鼻。
若干青みがかかった透明な瞳に青縁のめがねの娘が形のきれいな唇をすこし上げ八重歯を光らせ夢咲に手をふりかえした。
「あれっ♪俺の柚子!!」
・・・・・・・・あはあはあはあはあは。
超超超可愛いじゃん!!!
あんなもん惚れるわっ!!!
好きになるわ。
「夢咲。あたし、あんたを見直した。柚子すっごい可愛い!!見る目あるよ!!!!」
「まじでぇ??ありがと━━━♪♪やっぱ樹太がイィ奴だから蓮己もイィ奴だなっ♪!!」
樹太関係なくね?!
いや。夢咲いわくイィ奴の周りはイィ奴しかいないんだってさ。
そりゃ良かった♪
