名前を呼ばれて振り向くと、 サッカーボールを持った男の子が立っていた。 「…う、うん。」 そう返事をすると男の子は しばらく黙ってから顔を上げてニッコリ笑った。 ガシッ 「へ?」 「おじちゃん、夕方まで奈々借りるな!」 ピシャンッ 「え、え、え-!? ちょっと…どこいくの?」 「いいから。黙ってついてこい!」 えぇ~!?