-駅- 「…朝倉奈々ちゃん?」 おばあちゃんを待っていたら、優しそうなおばあさんから声を掛けられた。 「はい。そうですけど…」 おばあさんは「やっぱり」と言ってニッコリ笑った。 「私、あなたのおばあちゃんの友達なの。あなたのおばあちゃんの代わりにあなたを迎えに来たのよ。」 「そうなんですか。わざわざありがとうございます。」 「いいのよ。じゃあ行きましょうか。」 「はい。」