「私の事は、大丈夫なので
 遅くなるとこの辺りは
 もっと治安が悪くなるし
 女の子の一人歩きは危険だわ
 だから、もう・・・」         

「彼がここに来るまで
 一緒に待っています
 
 貴方の事を一人にできない
 心配だから」

「彼って・・・」

私は、救急箱を片付ける為に
お店の裏手に入った。

その時、お店のドアが開いて
勢いよく閉まる音がした。

そこに、愛しい人が立つ。
   
彼は、彼女の元へ駆け寄り
彼女をきつく抱きしめた。