飴色蝶 *Ⅰ*

「それが、イオリ先輩をお金で
 買う事と、どう関係が
 あるんですか?」

そこへ、まだ少し顔色の悪い
彼女が戻って来た。
 
「あなた、ごめんなさい」

「シュリ、大丈夫か?」

「はい、お話続けてください」

今まで聞いた話以上に
ここから、会長が話す内容に
私と彼女は息を呑む。

庵先輩が高校二年の頃
彼の父親が運転する車が
その日免許を取ったばかりの車
と正面衝突事故を起こして
父親は即死、母親と妹は重体で
病院へ運ばれたものの

母親は手術の途中で心肺停止で
亡くなり、助かった妹は頭を
強打して植物状態

今も病院で眠ったままらしい。