あー!

ムカツク、ムカツクッ!!

『ムカツク~超イミわかんない。
 大体なんで私の情報が載った紙をアイツが持ってんの??』

「鈴、そのことなんだけど・・・さ。」

晴香が言いにくそうに話す。

「あの、黒崎って言うやつだけど・・・。
 アイツには近寄らないほうがいい。」

私は足を止めた。

『私だって、あんなヤツの近くになんかいたくないわよ。
 っていうか・・・それってどういう意味??』

「あいつ、結構・・・いや、そーとーの金持ちの息子で・・・。
 なんでも金を使って手に入れたいものもすべて手に入れる・・・みたいな?
 そこらへんの人とか鈴の情報をてにいれるなんてアイツには楽勝なんだって。」

健が珍しくまともなコトいってる・・・。


でも、いまは・・・。

信じたくない。

『どーしよ。』

「「何?」」

『アイツに変態ドS性悪男って言った・・・。』

「「聞いたよ・・・」」

『ど・・・どうしよう・・・。』

「鈴、これからはそばにいろ。」

「離れたら、絶交!!」


脅しじゃない。

マジ(真剣)な目で晴香が言って、健がうなずく。


危険な目にあうのはイヤだから・・・。

おとなしくしとこ。