あの音をもう1度

「う、ううん。なにも」


私は涼太の隣に行って、校門を出た。












「「・・・・」」




・・・な、なんでだろ?


送ってもらうだけなのに…

何も話していないだけなのに
少し緊張してる。



こんなの恋愛未経験、丸わかりだよねι




にしても・・・



私はチラッと涼太の横顔を見た。



涼太って、世間一般に見れば
かっこいいんだよね。


身長高いし、細いし。





でも…どうしてだろ?


どこかで会ったことあるような…


今じゃなくて、もっと昔に。



やっぱり涼太の言ってたコンクールで会ったことがあるからかな?




1人で悶々と考えていると、





「なぁ、奏…」