「…出来るかな…?」



少し不安になる。





「できる、できないじゃなくてやるんだよ。ほら、今のとこもう1回」


鈴宮のまっすぐな目が突き刺さる。





「えぇ~!またぁ~?」



「文句言わず弾く!」




そのまま厳しい練習が再開した。















***



「奏。大丈夫?ι」



放課後、机に俯いていると苦笑いをした栞が傍に来た。




「うぅ~。大丈夫じゃないよι
何よ・・・あのハードレッスン」



昼休みと放課後、1日2回練習しているんだけど…

内容が半端じゃない!



進むの早すぎる!


でも、的確に指摘されるから余計に悔しい!





「でも、奏毎日楽しそうだよ」