あの音をもう1度

「それは・・・」




昨日のメール…



帰る前には栞にちゃんと説明するって言ったのに、実際家に帰ると何をどう言ったらわからなくなった。



だから私が1番、思っていることを打ったんだ。












『ありがとう』っと…














「今日だって、いないと思ったら音楽室に鈴宮といるし」


栞はキッと鈴宮を睨む。





「お、落ち着いて。栞。ちゃんと説明するから…」



栞は鈴宮が私に何かしたって思ってるみたいだけど、これは完全なる誤解。


鈴宮は悪くないんだから。






栞は不思議そうに私を見る。
















「私・・・・もう1度、ピアノを弾こうと思うの」