「確かにピアノを辞めたときの拒絶反応はピアノが嫌になったからかもしれない。


でも。今は・・・怖いんじゃないか?
あんなに好きだったピアノを
弾きたい想いが、どうしようもなく強くなったことが。


だけど、もう1度ピアノを弾いたらまたピアノを傷つけしまうかもしれない。
過去のトラウマが蘇る。


その思いが、今ピアノを拒絶している理由じゃないのか?」













私は何も言わず、そのまま座り込んだ。





ポロポロ流れる涙。


でも、この涙はさっきとは違う。



嬉しさの涙。













初めてだ。


私の心の底の本音を見つけてくれた人は…