「確かに大会の記録には何も残ってなかったし

手掛かりは、「奏」という名前と俺と同い年ぐらいということだけ。


それでも俺は探した。



そうして…今やっと奏を見つけることが出来た」


鈴宮は、すごく嬉しそうな目をする。





うそ・・・



「じゃ、じゃあ…鈴宮は私の音をもう1度聞くためだけに…?」



信じられない。


そんな話があるわけない。



何も知らない、どこの誰とも知らない相手を探したの…?













こんな私の音のために---