あの音をもう1度

「奏…」


心配そうにした栞が傍に来た。



私はフッと笑って栞の頭の上に手をのせた。



「大丈夫だよ。終わったら、ちゃんと連絡する」



「うん。頑張ってね」


栞は少し笑って部活へ行った。





さぁ、私も行かなきゃ。



私は鞄を持って音楽室へ向かった。















***


“ガラッ”



音楽室のドアを開けると
鈴宮は前と同じように窓の外を見ていた。




「よっ」


鈴宮は私に気付いて私のほうに近づいてくる。




「話が…」

「俺のことだろ?」




―ッ!



鈴宮は内容がわかっていたようにニヤリと笑う。