あの音をもう1度

「いきなり倒れちゃうし
いつの間にか帰ってるし
メールしても返信ないし…」




…栞に返す言葉が見つからない。


「ごめんね…。でも、ずっと寝てたからもう大丈夫だよ!」


私はニコッと笑った。




でも栞は浮かない顔のまま。


「…なんで、言ってくれなかったの…?」



えっ?何を??




「聞いたよ、鈴宮くんから。
ピアノ…言われたんだって?」



ドクンッ…



胸が大きく波打つ。




「…うん。ごめんね」




本当は栞に知られたくなかった。


辞めたあの時みたいに心配させたくなかった…